博士漂流時代 「余った博士」はどうなるか?/榎木英介

なにかと問題になる余剰博士の問題ですが,私のいまいる研究室の先輩を見ている限り,尊敬以外のなにものでもないので(笑) どういう人がこういう問題に直面するのかあんまり想像できません.

先日,高校の同級生と久しぶりに二人で飲んだのですが,理系の学部に進み,大学院に進学し,研究している友人といえば大学の友人ぐらいしかあまりいなかったので,ぜんぜん分野が違う研究をしている友達の話が聞けて,知らず知らずのうちに,狭い世界に進んでしまっているのだなとも思いました.

その友人が言っていたのは, 「博士を採用しない企業は相当な損失を被っているのではないか」 です.

5年間も研究したので,知識だけでなく,研究をすすめるノウハウはもちろんありますし,基礎研究をするにはものすごい価値のある人間だと思います. 日本企業の体質として,そもそも基礎研究が金にならないから力を入れないという風潮が,工学とかにはあるような気がしますが,ものを作るその前の段階として,研究が存在しなければ,その後の発展がないのではないかな?と修士1年,研究歴2年未満のペーペーとしては思ってしまいます. 博士の知識が世の中に還元されたほうが,大学教育に対する税金の費用対効果としてもいいのではないかなと思います.

博士を採用する企業も増えつつありますので,この数年で博士に対する世間の考え方も変わるのかもしれません.

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All Work and No Play Makes Jack a Dull Boy

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